2021年トピック

春の学会

2022/3/8

当研究部では以下の発表を予定しています。よろしくお願いします。

育種学会令和4年度春季大会 (オンライン)

リンドウにおけるNAC型転写遺伝子のゲノム編集による花持ちの改善

高橋重一, 吉田千春, 高橋秀行 , 西原昌宏

園芸学会令和4年度春季大会(オンライン)

ストライプ模様のリンドウ白寿のRNA-seq解析

中塚貴司・太田侑花・厚見剛・吉田千春・高橋重一・清水元樹・西原昌宏


アントシアニンとベタシアニンの生理機能比較に向けた植物体の作出

瀧上友佳子・西原昌宏・中塚貴司

令和4年度日本植物病理学会大会 (オンライン)

青色花色決定因子F3′5′H によるリンドウの糸状菌耐性機構の解析

John Jewish A. Dominguez、舘田知佳、岩井摩利、阿部善子、小原和恵、西原昌宏、阿部陽、松浦恭和、平山隆志、藤崎恒喜


リンドウ葉枯病菌による全身的な感受性誘導機構の解明

舘田知佳、清水元樹、John Jewish A. Dominguez、岩井摩利、小原和恵、西原昌宏、藤崎恒喜


イノベーション創出強化推進事業 成果検討会

2022/2/28

イノベーション創出強化研究推進事業「中性園芸作物リンドウの開花制御基盤技術の開発 」 基礎ステージの成果検討会が開催されました。岩手県も新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、オンライとオンサイトの併用です。2年目の課題となりますが、最終年度の成果に向け様々なご意見をいただきました。 参考にして研究を進めます。

農水省 委託プロジェクト研究 「ゲノム編集技術を活用した農作物品種・育種素材の開発」

2022/2/8

本年度、研究運営委員会が開催されました。研究は順調に進んでいるが、最終のアウトプットに向け進める必要があります。さらに重点化して研究を進めます。


農水省 委託プロジェクト研究 「ゲノム編集技術を活用した農作物品種・育種素材の開発」

2022/2/8

本年度、研究運営委員会が開催されました。研究は順調に進んでいるが、最終のアウトプットに向け進める必要があります。さらに重点化して研究を進めます。


重イオンビーム照射サンプル

2022/2/18

重イオンビームを利用した突然変異育種をブルーベリーでも進めています。岩手県農業研究センター、花巻市の大和造園土木株式会社との共同研究です。鉢をパッケージ後、送付し、千葉県にあるHIMAC(重粒子線がん治療装置)の共同利用研究の課題で照射していただき、また返送いただきます。鉢照射は穂木照射と比較して早く評価できるのが利点です。

農水省 委託プロジェクト研究 「ゲノム編集技術を活用した農作物品種・育種素材の開発」

2022/1/28、2/1

本年度、第2回研究推進会議がオンラインで2日間にわたって開催されました。当センターは個別課題の研究を行っています。 研究進捗状況が各担当者から発表され 、議論されました。最終年度の育種素材の作出に向け研究をスパートさせます。


リンドウの越冬に関わるFTオルソログの解析

2022/1/13

りリンドウの休眠はFTオルソログのFT2により制御されていることをゲノム編集技術を使って明らかにしました。 東海大学、新潟大学との共同研究です。現在、開花メカニズムについてもさらに詳細に解析を進めています。

論文

Gentian FLOWERING LOCUS T orthologs regulate phase transitions: floral induction and endodormancy release. Takahashi, H., Nishihara, M., Yoshida, C., Itoh, K. (link)


リンドウのバイカラー花色発色メカニズムの解明 

2022/1/5

リンドウでは珍しいバイカラー(ストライプ模様)の花色ですが、発色機構の解明を行いました。フラボノイド生合成遺伝子(CHS)の転写後抑制により、裂片の着色が抑えられることにより、バイカラーになっていることがわかりました。静岡大学との共同研究です。現在、DNAマーカーの開発に向け、さらに解析を進めています。

論文

Post-transcriptional gene silencing of chalcone synthase gene CHS causes corolla lobe-specific whiting of Japanese gentian. Ohta, Y., Atsumi, G., Yoshida, C., Takahashi, S., Shimizu, M. Nishihara, M., Nakatsuka, T. Planta 255: 29 (link)


謹賀新年

2022/1/4

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

仕事納め

2021/12/28

本日は仕事納めです。今年も1年間お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

全国的に大荒れの天気のようですが、気をつけてお過ごしください。

良いお年を。

リンドウのバイカラー発色メカニズムとFTによる相転移の論文

2021/12/24

共同研究で進めていた2つの研究が論文にアクセプトされました。年末に嬉しいお知らせです。とりあえず、タイトルと雑誌は以下です。また、オンラインになりましたら、お知らせします。

Ohta, Y., Atsumi, G., Yoshida, C., Takahashi, S., Shimizu, M. Nishihara, M., Nakatsuka, T. Post-transcriptional gene silencing of chalcone synthase gene CHS causes corolla lobe-specific whiting of Japanese gentian. Planta (in press)

Takahashi, H., Nishihara, M., Yoshida, C., Itoh, K. Gentian FLOWERING LOCUS T orthologs regulate phase transitions: floral induction and endodormancy release. Plant Physiology (in press)

イノベーション創出強化推進事業 中間評価会

2021/12/14

イノベーション創出強化研究推進事業「中性園芸作物リンドウの開花制御基盤技術の開発 」 基礎ステージの中間評価会がon lineで開催されました。これまでの進捗を説明し、委員の先生方から質問・アドバイスをいただきました。今後の研究の参考にさせていただきます。


農林水産省 消費者の部屋展示

2021/11/22

令和3年11月8日(月曜日)~11月12日(金曜日)にかけて、農林水産省で展示が行われました。

当研究部からもゲノム編集によるリンドウの花色改変のパネルの提供を行いました。

展示の様子です

イノベーション創出強化研究推進事業「中性園芸作物リンドウの開花制御基盤技術の開発 」 基礎ステージ

中間検討会

2021/11/1

当センターにおいて、中間検討会を開催しました。今回は久しぶりに対面での開催となりました。出席者から、いろいろなご意見をいただきました。中間評価の年ですので、分かりやすい説明と事業の成果を目指していきたいと思います。

重イオンビームによるリンゴの突然変異

2021/10/18

重イオンビームによるリンゴの突然変異体作出を進めています。

先週(10/14)と本日(10/18)に、江刺にあります紅果園を訪問し、状況を視察しました。

濃い果皮色になったような系統も得られており、今後、解析を進めます。

園芸学会(令和3年度秋季大会)優秀発表賞受賞

2021/9/21

ベタレイン蓄積トルコギキョウ&ペチュニアの課題が優秀発表賞を受賞しました。

49課題中、8課題の受賞です。 当研究部も共同研究者になっています。

P148 瀧上友佳子 (静岡大院総合科学技術研究科)

ベタレイン生合成遺伝子の導入による花色改変

http://www.jshs.jp/modules/information/index.php?content_id=600


リンドウの突然変異育種

2021/9/16 HIMAC(重粒子線がん治療装置 )の共同利用研究で行っていた重イオンビーム照射によるリンドウ花色変異体の評価を岩手県農業研究センターで行っています。 今年は気候もよく発色も綺麗なリンドウが咲いています (FACEBOOK記事)。


学会発表

2021/8/24 秋の学会で以下の発表を予定しています。興味のある方はご聴講お願いします。全てオンライン開催です。

植物バイオテクノロジー学会(9/9-11)

CRISPR/Cas9システムによる八重咲きリンドウの作出 西原昌宏, 後藤史奈,高橋重一, 渡辺藍子, 吉田千春, 根本圭一郎, 阿部陽,小田島雅, 佐々木忍), 小澤傑, 内藤善美

カーネーション花弁における色素体分化によるエステル化カロテノイドの合成と蓄積 飯島瑠菜, 岸本早苗,大宮あけみ, 八木雅史,岡本えみ,宮原平,辻本恭, 小関良宏,内山菜穂子,袴塚高志,河野宇伸, Cano Emilio, 清水元樹,西原昌宏


リンドウFTの機能分化による成長および休眠相転換機構の解明 高橋秀行,西原昌宏,吉田千春,伊藤紀美子


形質転換アサガオの花弁細胞におけるアントシアニンとベタレインの共存 檜垣愛理、澁谷美乃里、渡邊健太、西原昌宏、佐々木伸大、小野道之


Mutagenesis of Japanese cultivated gentian by ion beam irradiation and genome editing. Masahiro Nishihara. 日韓中三ヶ国シンポジウム


園芸学会 令和3年度秋季大会(9/8-14

リンドウの成長と形態形成におけるゲンチオビオース産生酵素Gen3Aの役割 高橋秀行,吉田千春,西原昌宏 


ベタレイン生合成遺伝子の導入による花色改変 瀧上友佳子・富澤愛理・西原昌宏・中塚貴司



育種学会 第140回講演会(9/23-25)


RNA-seq を活用したリンドウの開花期に関わる DNA マーカーの開発 高橋重一 ,高瀬智敬,清水元樹 ,根本圭一郎,阿部陽,後藤史奈,吉田千春,小田島雅,西原昌宏


リンドウの開花制御に向けての光周性花成関連遺伝子の探索 高瀬 智敬,高橋重一,清水元樹,根本圭一郎,阿部 陽,西原昌宏



香り物質ラズベリーケトンの論文

2021/8/5

タバコに香り物質ラズベリーケトンを作らせることに成功しました。共同研究です。リンドウは臭い匂いがしますが、いい香りのリンドウの開発にも繋がるかもしれません。

論文は以下からダウンロードできます。

Production of raspberry ketone by redirecting the metabolic flux to the phenylpropanoid pathway in tobacco plants. Koeduka, T., Takarada, S., Fujii, K., Sugiyama, A., Yazaki, K., Nishihara, M., Matsui, K. Metabolic Engineering Communications (link)


農水省 委託プロジェクト研究 「ゲノム編集技術を活用した農作物品種・育種素材の開発

2021/7/27

本年度、第1回研究推進会議がオンラインで開催されました。当センターは個別課題の研究を行っています。 研究進捗状況、本年度の計画が各担当者から発表され 、議論されました。


リンドウの赤花発色メカニズム

2021/7/12

リンドウの赤花発色に関わる論文を発表しました。キサントン類がコピグメントとして関与するのは初めての発見です。 本成果は、農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター イノベーション創出強化推進事業「新規育種技術を活用した需要拡大のためのリンドウ品種の開発」の支援により行われたものです。

Sasaki et al. (2021) Identification and characterization of xanthone biosynthetic genes contributing to the vivid red coloration of red-flowered gentian. Plant Journal (link)


プレスリリース「鮮赤色リンドウの発色メカニズムを解明!」しています



イノベーション創出強化研究推進事業「中性園芸作物リンドウの開花制御基盤技術の開発 」 基礎ステージ

設計検討会

2021/6/28

本年度の研究についての設計検討会を開催しました。4名がリモート出席でしたが、18名は当センターにお越しいただき、活発に議論がなされました。 いただいた意見を参考に今年度、成果に向けて関係者一同で取り組みます。



高校生への講義

2021/6/22

花巻農業高校生物科学科3年生 8名に講義を行いました。今後、りんどうの培養の参考になれば幸いです。



花のオリジナルブランドカタログ

2021/6/18

イノベーション創出強化推進事業 「新規育種技術を活用した需要拡大のためのリンドウ品種の開発」の支援を受けて育成した八重咲きリンドウが農林水産省のaff(あふ)で紹介されました。


掲載ページURLは以下のとおりです。

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2106/spe1_02.html#main_content


重イオンビーム ブルーベリー

2021/6/2

岩手県農業研究センターの担当者と大和造園土木株式会社を訪問し、重イオンビームによるブルーベリー突然変異系統作出の打ち合わせを行いました。現在、HIMACで照射した個体の栽培育成を行っています。特性調査は来年度以降の予定です。


着任

2021/6/1

研究助手として平渕亜紀子さんが着任されました。

これから園芸資源研究部で研究のサポートをしていただく予定です。


リンドウパワーアップ事業

2021/5/26

本年度から岩手県のりんどうパワーアップ事業の一部として「りんどうへの重イオンビーム照射による新品種の開発」を実施します。これまで培った重イオンビーム照射による突然変異育種手法を岩手県のリンドウ品種・系統に適用し、花色の変異体等の作出を目指して研究を行います。3年間の研究期間ですが、本年度は照射個体の増殖を実施し、次年度以降、岩手県農業研究センターにおいて栽培特性評価ができるように準備します。既にHIMAC (重粒子線がん治療装置)による照射は開始しており、現在、増殖、再分化中です。

ベタレイン色素によるトルコギキョウの花色改変

2021/5/17

静岡大学との共同研究でナデシコ目植物特有の色素であるベタレインをトルコギキョウに作らせて花色を改変することに成功しました。本成果は日本バイオテクノロジー学会誌のPlant Biotechnologyにアクセプトになりました。現在、リンドウへの適用を進めています

Additional betalain accumulation by genetic engineering leads to a novel flower color in lisianthus (Eustoma grandiflorum). Tomizawa, E., Ohtomo, S., Asai, K., Ohta, Y., Takiue, Y., Hashumi, A., Nishihara, M., Nakatsuka, T.

Plant Biotechnology 38: 323-330 (link)

リンドウ栽培状況

2021/5/6

ゲノム編集リンドウ系統をたくさん馴化し、 閉鎖系温室で栽培しています。 合計で200鉢以上の数です。本年度、花持ちや花色、花形等について本格的な形質調査を実施予定です。


部門別連携会議 (花き&病理)

2021/4/21

花きと病理の部門別連携会議を開催しました。 本研究部では岩手県農業研究センターと連携して研究を進めています。本年度の試験計画について、役割分担を確認しました。。特に、リンドウの育種、栽培や病害診断については課題も多く、随時、意見交換を行って密接に連携して研究を進めます。


部門別連携会議 (果樹)

2021/4/13

果樹の部門別連携会議を開催しました。 リンゴを初め、ブルーベリー、ヤマブドウ等の課題に取り組みます。育種栽培技術開発チームでは岩手県の重要品目として効率的な突然変異体作出手法や新形質を有する品種開発を進めています。植物病態分子研究チームでは病害に関する研究にも取り組んでいます。果樹は時間がかかりますが、本年度も岩手県農業研究センターと試験研究計画を共有して進めます。


部門別連携会議 (林産)

2021/4/12

林業技術センターで部門別連携会議を開催しました。本研究部は漆関係の研究で連携をしています。本年度も漆の発芽に関する研究を進めます。 とを期待します。その中から、品種になるような有望系統を絞り込み、実用品種の開発が進むように進めていきます。


りんどうパワーアップ事業打ち合わせ

2021/4/7

本年度から国の予算を活用してりんどうパワーアップ事業(R3-R5)がスタートします。関係者一同が岩手県農業研究センターに集まって計画について意見交換しました。重イオンビームを利用してリンドウ育種を行う事業ですが、これまでの知見を生かして実用的なリンドウ品種育成に取り組みます。どういう形質がでるかわからないのが突然変異育種の醍醐味ですが、花色、花形、開花期等、様々な変異株が取れることを期待します。その中から、品種になるような有望系統を絞り込み、実用品種の開発が進むように進めていきます。


新年度開始

2021/4/1

本日から新年度が始まります。本研究チームはメンバーに変わりありません。 岩手県の園芸作物についての基礎研究を進め、岩手県農業研究センター等との連携を密にして、実用化技術の開発に取り組みます。コロナ禍の鎮静はまだ時間がかかりそうですが、県民を元気にするような新発見、新規技術、新品種等の開発を目指します。

今年度もよろしくお願い致します。